はじめに 


実家で飼っていた茶々丸(雑種)が死んだとき、私の犬は彼しかいない、彼以外の犬なんていらない、と思っていました。

あれから十数年。
犬の姿を見れば涙、犬の声を聞けば涙、の私も、穏やかな気持ちで犬を見ることができるようになりました。
犬関連の本もぼちぼち読めるようになってきました(茶々丸を思い出すと、途中で号泣したりもしますが)。

そんな折、とあるコトバに一撃をくらわされました。
「犬もゆったり育てよう(藤門弘著)」という本に引用されていたコトバです。

”自分が死んだらもう犬は飼わない、というようなことはいわないでもらいたい。
自分を家族の一員としたことで、もはや犬なしでは生きていけなくなった、といってもらいたい
(ユージン・オニールの愛犬の「遺書」より)”

何度読んでも泣ける・・・(書いてる今現在、号泣してます。←怪しいひとだ・・・)。
「二度と犬は飼わない」と思っていた私が、また犬との生活を考え出したきっかけでした。

生き物を飼うというのは、とても大変なことです。
でも、大変なだけじゃないハズです。
たとえば私の場合、ひねくれものの自分がガラスの思春期を乗り切れたのは、茶々丸が居てくれたおかげだと思っています。
もちろん周りの大人たちに迷惑を散々かけまくったのも事実ですが、決して自分を裏切らない彼の存在は、とてもとても重要なものでした。
(ババァになった今にして思えば、非常に恥ずかしいのですが、あの時分は「この世に、私の味方は茶々丸しかいない」などと本気で思っていたものです・・・ 思春期、恐るべし。)

そんなこんなで、犬を飼ったことのないダンナとプーシンカ(サモエド)と生活していくことを決意しました。
(「サモエド」は、ダンナが選んだ犬種です。雑種がいいよ、と思っていた私も今では大好きな犬種です。)

茶々丸のときは、犬の散歩は子供の仕事という地方都市で、庭の犬小屋での生活。
プーちゃんは、犬の散歩してる子供見たことない(なくないですか?私が見かけるのは大人ばっかり・・・)都会で、マンション内での生活。
私にとっても、初めてのことだらけになりそうです。

そんな日々を、つらつら気が向いたら綴っていきたいと思います。
宜しくお願い致します。

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